今年の6月から豊田市で公開型研修を毎月開催しています。
さまざまな方が集まり、研修を行なっています。
今日は、この公開講座に込めた思いをお話しします。
弊社は、東京・名古屋・大阪といった三大都市ではなく、
愛知県豊田市に本社を構えています。
お客様は全国に点在していますが、
移住してからの3年間、豊田市でさまざまなセミナーを開催してきました。
ただし、通期で連続して実施するのは今回が初めてです。
これまでに、
1回目:マネジメント研修
2回目:仕事の任せ方研修
3回目:ロジカルシンキング研修
を実施しました。
豊田で開催している理由は、単に居住地だからではありません。
名古屋から少し離れている分、
人材育成の機会が限られているのではないか、
そんな危惧があったからです。
多くの研修会社やコンサルタントは東京・大阪に拠点を持ち、
名古屋ですら大阪の管轄になっているケースもあります。
豊田まで足を運ぶ外部支援者は、決して多くはないと感じています。
これまでの3回を通して、
心から「やって良かった」と思えたのは、
”受講者のリアルな悩みに直接触れられたから”
そして
”その悩みに対して、弊社ができることが多いと気づけたから”
です。
研修で大切にしていること
弊社の研修は、講義は最小限にとどめ、
①ロールプレイングやグループワークを通じたスキル習得
②職場での実践
③他者からのフィードバックを通じた自己理解の深化
を重視しています。
公開型研修では特に③の効果が大きいと考えています。
同じ会社内でのフィードバックはもちろん有効ですが、
異なる会社・立場の人からの視点は、
自分にはなかった気づきを与えてくれます。
「こういう考え方があるのか」
「こういう視点で見ればいいのか」
その発見は、今後さらなる役割拡大や成果向上を求められる方々にとって、大きな学びになるはずです。
豊田市および周辺自治体のいわゆる西三河から多様な企業の方々が参加されます。
”他社”というバックボーンの違う人どうしだからこそ、
フィードバックや共有の効果は一層高まります。
これらの出会いや気づきは、
今後の成長に向けて貴重な機会になるのではないでしょうか。
「悩み」に向き合うことが原点
研修の場では、抽象的な理論ではなく、
各職場の具体的な悩みや状況が共有されます。
そこには職場の実態や人の個性が反映され、
ときには生々しく、痛みを伴うこともあります。
もちろん、研修でその悩みを100%解消することはできません。
けれども、解消(解決)のヒントや
最初の一歩を踏み出す勇気を提供することはできます。
思えば、悩みとは
「希望」があるからこそ生じるものです。
もし心が完全に諦めで満たされていたら、
人は悩むことすらありません。
ただ、受け入れるか、無視するだけです。
「職場を良くしたい」
「相手にこうなってほしい」
という願いがあるからこそ、
人間は悩み、苦しむのでしょう。
本来、研修とは
「困っている人」や「悩んでいる人」のためにあるものです。
研修設計には、受講者にその気づきを促す工夫が不可欠です。
さもなければ、「やらされ感」に終始する場に
なってしまうでしょう。
研修の原点は、
・悩みに勇気を持って、向き合うこと
・悩みを解消すること
・悩みを解消するために、仲間を巻き込むこと
ではないでしょうか。
豊田での公開講座を通じ、
私はこの原点に立ち返ることができました。
今後に向けて
これからも西三河地域の企業の皆様の悩みに寄り添い、
解決の一助となれる研修を提供できるよう精励します。
豊田市をはじめ、
西三河のまだ出会えていない方々との
ご縁を楽しみにしております。
次回は、「目標の進捗・PDCA研修」を、
9月17日(木)9:30~16:30に開催いたします。
ご参加を心よりお待ちしています。
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