· 

だから私たちは「愛」を探し求める。「これでよいの自尊心」とは。

あっという間に8月になりました。

梅雨明けの地域も増え、夏がやってきました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

7月は新型コロナの影響が落ち着き(今はまたぶり返していますが・・・)、活動的な一か月となりました。

オンラインですがワークショップやセミナーにも引き続き開催したり、出席しつつ、リアル社会でも

これまでなかなかお会いできなかったお客様に直にお会いしたり、新しいプロジェクトもいくつかキックオフしました。

 

そんな中で私が感じていることを書いていこうと思います。

これまでたくさんの企業様と一緒にその企業の未来に向けて、様々な施策を講じてきました。

それは一言でいえば、

「人が本来持つ習性ゆえに、変わりたくないと感じている人々に、

環境変化やそれに伴う役割変化を伝えることで行動変容を促す」

ことでした。

これまでずっと、それが正しい道だと信じてやってきました。

ご縁あって7月は、その限界とこれからの道の入り口を見つけるフェーズだったように感じています。

 

昨日も素敵な方が主催されているクローズドのワークショップに参加していました。

中京大学の向日先生が「居場所のマネジメント」について語ってくださり、数名でそれについて

語るという内容です。

向日先生によると、「居場所」とは、

 ー本来感:自分らしくいられるという感覚

 -役割感:人の役に立っているという感覚

 -被需要感:人に受け入れられているという感覚

 ー安心感:安心する感覚

という4つの要素から構成されるそうです。

コロナによって、まさにこの居場所を意図的につくる、居場所を感じさせてあげる役割がマネジャーには求められていると感じています。

色々な方と対話をする中で、自分がマネジャーだったころの私は「わかりやすく目に見える成果しか認めてこなかった」。

そしてこれからは、「居場所を作る、役割をつくる、氷山の下を耕す」ということをやっていきたいんだなぁと実感したのです。

 

さらにさらに、向日先生は続けます。「居場所とは、自尊心+安心感」だと。

自尊心には「とてもよいの自尊心」と、「これでよいの自尊心」の二つがあるとのこと。

 「とてもよいの自尊心」

  -他者との比較により、優越を感じる

  -外発的動機づけ

  -不安定

 

 「これでよいの自尊心」

  -自己の中に基準がある

  -自己をそのまま受け入れる

  -内発的動機づけのため、変化しづらい(安定している)

 

ここまで講義を拝聴しつつ、また様々な方と対話を始めます。

テーマは、「古い場所から新しい場所に踏み出させるためには、どうしたらよいのか?」

言い換えるのならば、「とてもよいの自尊心」を持った人を、どう変えたらよいのか、と問われているように

私には感じました。

そしてそれはまさに、これまでずっと私が取り組み続けてきたことであり、今もまさにメインテーマとしていることなのです。

「これでよいの自尊心」を持った方は、きっと戦わないんだろうなぁ、というのが対話を通じて出てきた答えです。

基準が自分の中にあるので、脅かされることがないために、他者からどんな働きかけがあろうともそれによって影響さること、過反応することが少なくなるのかなと。

そう、それはまさに自己マスタリー。

 

私はこれまで、こういう心の動きを知らずに、「とてもよいの自尊心」で生きている方々に、

「かわれー!変われー!」と外から圧をかけいたんだろう。

そりゃぁ、意固地にもなりますよね。

 

「とてもよいの自尊心」で生きることから、「これでいいの自尊心」で生きる道へ。

これがまさに、これからのリーダーシップ開発だと思うし、それを支援することがこれからのマネジャーの役割なのだと思う。

 

こういう思いを形にしていきたい。

だから私は大切な人に、組織に、愛を込めたい。

 

そんな思いを形にするプログラムを開発中です。

「コロナ下におけるリーダーシップとは~不確実な中で自ら決め、自ら行動できるリーダーを育てる方法~」

 

 

最後に、アフリカのことわざで締めくくります。

海外旅行に普通に行ける日々が訪れますように。

 

早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め